チベット亡命政権代表団
10月31日、AFP通信によると、欧州議会代表団は、李鵬と他の中国当局者との協議で、その大部分を人権とチベットに関する問題に充てた。
欧州議会代表団が中国当局者との協議でチベット問題を強調したということは、欧州議会がチベット問題に真の関心と支持を寄せていることを表しており、チベット亡命政権はこのことに感謝している。欧州議会は何年にも亘り、中国・欧州いずれの地においても、中国当局者との協議でチベット問題を定期的に取り上げ、懸念を表明してきた。
今年初め、欧州議会は「チベット・インターグループ」の成立を公認した。また、欧州議会は、中国政府当局とチベット亡命政権との間でチベットの新しい地位について三年以内に合意が得られない場合、チベット亡命政権をチベットの正式な代表として認めることを考慮するよう加盟国に要請している。
我々は、ダライ・ラマ法王とチベット亡命政権の立場が不変であることを明確にしておきたい。法王が求めているのは独立ではなく、中国政府との話し合いを通じて真の自治を得ることである。法王は、チベット問題とは600万人のチベット人の幸福と権利に関わることであり、自分自身の身分とは無関係であると繰り返し強調してきた。また、いったん相互の合意に基づいて問題が解決されれば、チベットでの政治的な立場を保持するつもりはないと明言している。
チベットでの人権における状況は悪化の一途をたどりつつあり、チベットと亡命政府のチベット人の間では絶望感と失望が蔓延している。我々は、チベットの状況を平和的に解決するために、国際的共同体が対話を持つ機会を促進すべく助力してくれることを歓迎する。
−チベット亡命議会 サムドン・リンポチェ教授の記者会見内容−
(欧州議会パリ事務局)
(サムドン・リンポチェ教授)
おはようございます。チベットの現状についてお話ししたいと思います。
近々フランスの大統領が訪中されますので、チベットの現状に関する時宜を得た情報は重要かと思います。
今朝、私はロベール・バディンテール氏(仏社会党議員・欧州議会議員)にお会いしました。私たちは長時間会談し、バディンテール氏はチベット問題に対して非常に同情的でした。バディンテール氏にはそうするだけの大きな根拠がおありでした。そのあと、首相のオフィスでアジア問題の顧問とお会いしましたが、やはりチベットの状況について同様の懸念を示されました。私たちは意見交換をしました。その後11時に、国会下院議員の方々、上院議員の方々とチベットに関する委員会を開き、素晴らしい聴聞会を設けました。
こういう次第ですので、私の訪問は大変満足のいくものとなっています。3年前から、チベットの状況は大変な速度で悪化の一途をたどり、特に今年の7月からはますます憂慮すべき状況になっています。宗教弾圧、人種差別、経済的搾取があたり前のように酷くなっている状態です。
大量の中国人をチベットに移住させるという首尾一貫した計画により、すでに750万人の中国人がチベットに移住しています。これは現地のチベット人の人口をはるかに上回る数字です。中国はさらに多くの中国人を近く移住させる計画を立てています。「チベット自治区」の経済計画の表面下で40件以上の大掛かりなプロジェクトが確認されており、これらのプロジェクトのもと熟練労働者、技術者、管理スタッフなどという名目で中国の人口を移住させる計画を立てています。そうすれば、より効果的に中国の人口をチベットに移すことができるというわけです。それと同時に、抑圧が増加しています。
チベットに住むチベット人は大変悲惨な目にあわされ、恐怖と疑惑の日々を送らなくてはなりません。よって、チベット問題を緊急に解決することがこれまで以上に求められ、時間は刻一刻と失われつつあります。このような状況ですから、昨年、5月に開催された(チベット支援団体の集まりによる)「ベルリン会議」で協議したように、今後は期間を定める方策を採用するべきです。
近い将来、何らかの結果を得るには、中国当局への国際的圧力と様々な国家政府への公的圧力を増していかなくてはなりません。チベット亡命政権とダライ・ラマ法王につきましては、チベット問題を解決するため中国当局と話し合いを持つという中道アプローチを取っていますが、中国政府の反応はとても遅く大抵はネガティブなものです。従って、中国を話し合いの席につかせる唯一の方法は、様々なところから、特に国際的共同体から可視的・不可視的な圧力をかけることなのです。それがたった一つの方法です。中国と渡り合うには他に道はありません。
私たちのアプローチはとても真摯なものです。私たちは中国の安定を求め、中国がチベットの人々に文化的・宗教的自治を保証し、独自の生活様式を送ることを認め、法的責任と義務を譲渡してくれるのなら、中国の占領に妥協する用意があります。
ダライ・ラマ法王によって出された最小限の要求は、1978年に中国指導層が発した声明と一致しています。当時の中国人指導者?小平は、チベットが中国から分離すること以外、すべての問題は話し合いによって解決できると言いました。それに応えて、法王はチベット3地区が統合し、真の民主的な自治が許されるなら、分離や独立は要求しないと同意しました。よって、チベット亡命政権としては、この2つの枠組みに基づく観点から協議をする準備ができていましたが、中国は時間稼ぎをしようとして、受け入れがたい条件を新たに突きつけてきました。
このような状況のもとで、私たちがベルリンで協議したように、中国がダライ・ラマ法王との意義のある交渉を考慮する期間は3年間です。3年以内に、何の回答もなければ、チベット政府は新たな方策を取らなくてはならないでしょう。私たちが現時点で考えているのはこのようなことですが、それが唯一残されている方法のようです。
今年7月に開催された欧州議会による決議は本件を強力に支持してくれました。今、私たちはこの決議をどう追求していくか、様々な国家の政府と国会でどう適応させていくかを考える必要がありますし、欧州議会の決議を実行していかなければなりません。3年間という期間はチベット問題にとって極めて重要だと考えます。
よって私は、チベット・サポート・グループの全イニシアチブに向けて、各自の活動を国内・国際レベルで連携するよう依頼しました。チベット・サポート・グループは何年間にもわたって懸命に活動してきましたし、チベット問題が解決するまで活動を続けていくと私は確信しています。
今朝、この場にお集まり下さった皆さんにお礼を申し上げます。とても勇気づけられることですし、将来は調整してより多く活動ができるように望んでいます。
ありがとうございました。
(記者団より質問)
慈悲心が中国を武装解除させ、チベットを救うことができるとお考えですか。
(サムドン・リンポチェ教授)
必ずそうなると思います。真の慈悲心を育むことができれば、それは必ずや中国の人々の敵意を取り除いてくれるでしょう。マハトマ・ガンジーはかつて、百人の非常に優れた非暴力不服従運動家がいれば、24時間以内にイギリスの統治を打ち破ることができると言いました。
私も、中国の人々に対して、チベットの人々の大半が真の慈悲心を抱くことができれば、3ヶ月以内にポジティブな変化が起こるだろうと言っています。
しかし、チベットの人々にとってそれはとても難しいことです。心の奥深くまで傷を負っているので、大変難しいです。法王の説話によって、チベットの人々がこのことを理解し、そうした慈悲の心を持てることを望んでいます。それには3ヵ月かかるかもしれませんし、3週間かも、3日間かもしれませんが、変化は生じるだろうと言いたいのです。
サムドン・リンポチェ教授:
1939年チベットのカム地方で生まれる。デプン僧院で仏教哲学を学ぶ。チベット民族蜂起で亡命した地インドでさらに研鑽を積み、チベット仏教の最高博士号にあたるゲシェーを得る。1960年代より学術分野で活躍。現在、高等チベット学中央学院の校長を務める傍ら、チベット亡命政権議会の議長の要職にある。
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